理事長のご挨拶

人間らしい尊厳ある存在の回復を目指して

(福) 山口県盲人福祉協会

理事長 舛尾政美

当法人は昭和24年6月15日、県下唯一の視覚障害者の福祉団体として発足した。 発足と同時に各地の小学校などで鉛筆を売るなどして会館建設の準備を創めた。 昭和29年、下関市関西町に木造約230㎡の会館建設を実現し財団法人となり、中途 失明者を会館にあずかり盲学校に通わせるなどの事業を開始した。昭和33年に社会福祉 法人となり授産所を開所して漁網作りなどを始めた。昭和40年に盲人ホームを、昭和4 5年に点字出版所をそれぞれ会館において設置経営。さらに47年、会館に鉄筋コンクリ ート造り2階建て約5 0 0㎡を増設して、49年に点宇図書館を設置経営。昭和61年、盲 養護老人ホーム春光苑建設。そして翌年4月春光苑開苑。その時、法人は「人間らしい尊 厳ある存在の回復」を法人の基本方針とすることを決定した。 平成10年に下関市の委託を受けて、すべての障害者を対象にヘルパー派遣事業を開始 した。平成14年に介護保険によるヘルパー派遣事業を開始し、事業の対象を一般高齢者 に拡大した。平成17年に中国青島市の障害者団体連合会と法人が友好協定を結び、隔年 相互に訪問して交流を深めることとなった。 平成18年3月、春光苑3階に介護保険によるデイサービスセンターあかりを開所して 障害者や高齢者が利用できる事業を始めた。平成23年3月、市内向洋町にグループホー ム光明園を開所して一般障害者を対象に共同生活支援事業を開始した。グルーブホームの 入所は平成26年3月までは64歳までとなっていたが、4月から65歳以上であっても 65歳になるまでに障害者手帳を取得しているなど実績のある場合は入所ができるように 変わった。 このように法人は、発足当初は事業の対象を視覚障害者に限定していたが、時代の変化 に合わせて対象をすべての障害者に広げ、さらに一般高齢者など加えている。 ~「人間らしい尊厳ある存在の回復を目指して」~ 役員・職員が一丸となって事業を推進していく覚悟である。


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